アワード
#ベストデンタルハイジニスト アワード

第9回受賞 2010/09 受賞者 蔵下 舞さん (兵庫医科大学病院 口腔外科勤務)

2010.09.01
(写真左)受賞の蔵下舞さん(中)、沼部幸博先生(左)、弊社須貝医療事業本部長(右)

(写真左)受賞の蔵下舞さん(中)、沼部幸博先生(左)
弊社須貝医療事業本部長(右)

受賞の蔵下舞さん

10年9月19日(日)サンポートホール高松におきまして、第53回秋季日本歯周病学会総会及び学術大会が開催されました。弊社スポンサーシップにより制定されています「日本歯周病学会ベストハイジニスト賞」の第9回受賞者に、兵庫医科大学病院 口腔外科にご勤務の蔵下舞さんが選ばれ表彰されました。

蔵下舞さんは、第53回春季日本歯周病学会学術大会の歯科衛生士症例発表口演で「短期集中的な口腔衛生管理により重度白血病性歯肉炎の軽快を見た急性骨髄性白血病患者の1症例」とした演題にて、急性骨髄性白血病(AML)の診断を受け他医院で治療した後に、歯肉の著明な炎症を自覚し、同院歯科外来受診を経て、造血幹細胞移植のため来院した患者を、慢性歯周炎に加えて重度の白血病性歯肉炎と診断。歯周ポケット内の非付着性歯垢と壊死組織の除去、塩酸ミノサイクリン軟膏の投与、3DSリテーナーの使用等の処置を行うことにより、急性炎症は消失。歯ブラシの使用が可能となり、縁下歯石の除去も行うことにより、重度の歯肉炎症は短期間で軽快した症例を報告。重度の白血病性歯肉炎患者に対して適切な口腔衛生管理を行うことは、造血幹細胞移植のfocal
infectionの予防においても極めて重要であるとまとめられました。

第1回ベストハイジニスト賞受賞者である久保田玲子さんが講師を務められる歯科衛生士教育講演の前に行われた受賞式では、歯科衛生士関連委員会委員長の沼部幸博先生より表彰状が。弊社常務取締役須貝辰生医療事業本部長からは「より多くの歯科衛生士の皆さんにこのベストハイジニスト賞を受賞して頂き、ますますご活躍して下されば幸いです。」とのコメントとともに、奨励金と記念のクリスタルの楯が授与されました。

受賞されました蔵下舞さんからのメッセージをご紹介します。

「今回は、ベストハイジニスト賞という素晴らしい賞を頂き、大変光栄に思っております。当院では、年間70症例の造血幹細胞移植予定患者に対する口腔内スケーリングを行っています。本症例に限らず、すべての症例において全身状態や口腔内の状況をふまえ、歯科衛生士だけで判断しづらいことがあれば、歯科医師や血液内科の医師に相談しながら口腔ケアを行っています。本症例でも、このような連携のもとに治療をすすめていき、歯科初診時は歯肉の痛みによって口からものが食べられなかった患者さんが、歯肉の炎症の消失とともに食べられるようになり、涙を流しながら私に「ありがとう。」と言ってくださいました。歯科衛生士として、この上ない喜びを感じた瞬間でした。今回の受賞は、こうした歯科衛生士の日々の役割が評価されたものだと感じております。この賞を頂いたことを励みにし、ますます技術と知識の向上に努め、たくさんの方々の「お口の健康」に貢献していきたいと思います。
最後に、日本歯周病学会ならびにタカラベルモント株式会社の関係者の皆様にお礼を申し上げます。」

蔵下舞さん、ベストハイジニスト賞の受賞本当におめでとうございます!   蔵下舞さんの今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

タカラベルモント(株)は歯科衛生士の皆さんを応援します。
皆さんも是非「日本歯周病学界ベストハイジニスト賞」にチャレンジして下さい。

「タカラベルモント ベストハイジニスト アワード」

弊社は、「日本歯周病学会ベストハイジニスト賞」の協賛企業として、
「タカラベルモント ベストハイジニスト アワード」を制定させて頂きました。

この「日本歯周病学会ベストハイジニスト賞」は、歯科医師のみならず歯周病分野には不可欠な存在である歯科衛生士に、もっともっと学会に参加して欲しい、そして活躍して欲しいとの同学会側の意向を受け、弊社が賛同した形で実現した賞です。