アワード
#ベストデンタルハイジニスト アワード

第6回受賞 2009/06 受賞者 石井 里加子さん (東京都・東京都立心身障害者口腔保健センター勤務)

2009.06.01
受賞の石井里加子さん(右)と弊社 須貝医療事業本部長

受賞の石井里加子さん(右)と弊社 須貝医療事業本部長

09年5月15日(金)・16日(土)に岡山コンベンションセンターにおいて第52回春季日本歯周病学会総会および学術大会が開催されました。今回の学術大会におきまして、弊社のスポンサーシップにより制定されている「日本歯周病学会ベストハイジニスト賞」の第6回受賞者に、東京都立心身障害者口腔保健センター勤務の石井里加子さんが選ばれ表彰されました。

石井里加子さんは、第51回秋季日本歯周病学会学術大会において、「てんかんならびに運動機能障害を伴う薬物性歯肉増殖症患者の13年間の治療経過」と題して、難治性てんかんならびに運動機能障害を伴い、フェニトイン長期服用により薬物性歯肉増殖が認められる患者について、本人の意志を尊重し本人によるプラークコントロールを基盤に13年間にも及ぶ治療および予防の経過について報告されました。
本症例においては、年齢と共に増加してきたてんかん発作や運動機能の低下がプラークコントロールに大きく影響したため、いかにその時に合わせ健康を支援していくかがキーポイントと指摘。また、結果、良好な状態で維持できた要因を、1.「自分でやりたい」という自己決定を尊重し支援したことで自信とモチベーションの維持に繋げられた点 2.全身状態やライフステージの変化に合わせ目標を設定してきた点 3.それを補うためのメインテナンスシステムを確保できた点 などを挙げ、抗てんかん薬による歯肉増殖が認められてもプラークコントロールが良好であれば改善ならびに再発を防止できることを示されました。

歯科衛生士・コメディカルスタッフシンポジウムの前に行われた表彰式では、今大会より歯科衛生士関連委員会委員長に就任された沼部幸博先生より表彰状が授与され、続いて弊社常務取締役須貝辰生医療事業本部長から賞金と記念のクリスタルの楯を授与させていただきました。

受賞者の石井里加子さんより喜びのコメントが寄せられていますのでご紹介します。

「今回、障害者における歯周治療症例を「ベストハイジニスト賞」として評価していただけたことは、私個人としてだけでなく、障害者歯科に携わる歯科衛生士にとっても、大変意味のある受賞であったと感じております。障害者における歯周治療は、協力性や全身疾患の合併など様々な要因により、歯周組織検査を行うことさえ困難なことが多く、私と同じように悩みながら携わっている歯科衛生士も多いことと思います。このような状況のなか受賞できたことは、「これでいいんですよ」と背中を押していただけたようで、大きな自信となりました。今後はこれを励みに、障害者歯科における歯周治療の充実と普及に努めて参りたいと思います。タカラベルモント株式会社ならびに日本歯周病学会関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。」

石井里加子さん、本当におめでとうございました! 今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

タカラベルモント(株)は歯科衛生士の皆さんを応援します。
皆さんも是非「日本歯周病学界ベストハイジニスト賞」にチャレンジして下さい。

「タカラベルモント ベストハイジニスト アワード」

弊社は、「日本歯周病学会ベストハイジニスト賞」の協賛企業として、
「タカラベルモント ベストハイジニスト アワード」を制定させて頂きました。

この「日本歯周病学会ベストハイジニスト賞」は、歯科医師のみならず歯周病分野には不可欠な存在である歯科衛生士に、もっともっと学会に参加して欲しい、そして活躍して欲しいとの同学会側の意向を受け、弊社が賛同した形で実現した賞です。