歯科医院経営
#マネージメント

歯科医院の経営安定のカギは歯科衛生士!

2024.05.21

ユニット稼働率アップを実現するには?

 歯科医院の経営安定には、『歯科ユニット稼働率』がポイントとなります。このユニット稼働率を高めるためには、患者さんの来院数を増やし、ユニットを有効活用することが重要です。

そして、その鍵を握るのは、歯科衛生士の存在です。歯科衛生士の活躍によって、来院者数の増加とユニット稼働率の向上が期待できます。

 今回は経営安定と歯科衛生士の役割や働きたくなる環境づくりについてのコラムです。
 ぜひ最後までご覧ください。


ユニットは無駄がなく稼働していますか?

 まず、はじめにお聞きします。医院の歯科ユニットは無駄なく稼働しているでしょうか?
患者さんが座っているだけの状態が長い、また空いたままの時間があるなど、無駄な時間が多いと感じるのであれば、歯科医院の運営方針を見直したほうがよいかもしれません。
 歯科医師ひとりで治療を行っていると、どうしても患者さんの待ち時間が多くなってしまうものです。
とはいえ、勤務医を雇うと人件費が大きくなってしまいます。患者さんの来院数を増やし、ユニットの稼働率を上げるために有効な方法はないのでしょうか。

ユニット稼働率アップの鍵は歯科衛生士が握っている

 そこで、患者さんの来院数を増やすための方法として鍵を握るのは『歯科衛生士』です。
歯科衛生士は、患者さんの来院数を増やすための重要な役割を担います。歯科医師が治療に専念している間にも、歯科衛生士が別の患者さんの口腔ケアを行い、空きユニットを活用することで、ユニット稼働率を高めることが可能です。

 さらに、歯科衛生士が患者さんとコミュニケーションを図り、予防の大切さを伝えることにより、定期健診を促すことができます。これは、患者さんの口腔機能の維持とともに、歯科医院の安定した経営基盤を築くことにも貢献します。

 このように、歯科衛生士の活躍は、ユニット稼働率を上げ、将来の来院者数アップにもつながるのです。


重要! 歯科衛生士が働きたくなる環境づくり

 歯科衛生士が最大限に能力を発揮し、患者さんへ質の高い口腔ケアを提供できるよう、働きやすい環境づくりは非常に重要です。
 歯科衛生士専用ユニットの設置はその一例です。専用ユニットを配置することで、作業効率を高めるだけでなく、落ち着いて患者さんとのコミュニケーションがとれるようになるなど歯科衛生士が働きやすい環境を用意することができ、モチベーションも高まります。

 また、歯科衛生士専用のアポイント枠を設けることも推奨されます。診療の内容に応じて、アポイントの時間を柔軟にすることで、歯科衛生士はそれぞれの患者さんに必要な時間の設定ができます。そしてこの取り組みは何よりも院長の歯科衛生士への信頼を意味し、従業員エンゲージメントも高まります。

 さらに、医院全体で口腔機能の重要性を伝えるシステムの構築も、歯科衛生士が輝くための環境づくりには欠かせません。
定期来院を促すためのノウハウの共有や業務の平準化を図り、医院内のすべてのスタッフが一丸となって、予防歯科の大切さや口腔ケアの重要性を患者さんに伝えることで、定期的な来院を促し、その結果医院の経営安定に貢献します。

 歯科衛生士にとって、自らの専門性を生かし、患者さんに寄り添う治療を提供できる環境は、仕事の満足度を大きく高めるとともに、医院のサービス品質の向上にも直結します。

歯科衛生士の活躍で稼働率アップ! 経営も安定!

 歯科衛生士の仕事内容や役割の重要性を理解し、能力を発揮できる環境を整えることが、ユニット稼働率を上げ、経営を安定させるための鍵であることがお分かりいただけたと思います。

 歯科衛生士専用のユニットやアポイント枠を設けることで、診療の合間ではなく積極的にスキルを活用し、患者さんの定期的な来院を促すシステムを構築することが重要です。また、口腔ケアの重要性を医院全体で伝える取り組みは、歯科医院の安定した経営に今後は不可欠な要素となります。

 タカラベルモントでは、これからも先生と一緒にこれからの医院づくりについて考えさせていただきます。